お金を稼ぐ罪悪感
セールスライターは大なり小なり「お金」を意識する仕事です。しかしセールスライターの中には「お金を稼ぐことに罪悪感」を持っている人がいるのです。
もちろん、本人は「お金を稼ぎたい」と思っているのですが、潜在意識では「お金をもらうことに罪悪感」があったりするのです。
そうすると、意識と心の奥底で思っていることが違うため、いつまでたっても「お金」を稼ぐことができないのです。
そこで、今回は「お金を稼ぐ罪悪感」について説明していきます。
お金を稼ぐことは良いことだと心から思うためには・・・
なぜお金を稼ぐ罪悪感があるのか?
あなたも「お金」の大切さはわかっているでしょうし、お金があれば様々な物を買うことができるので「お金を稼がないと」と思っているでしょう。
しかし、日本社会にはいまだに「お金を稼ぐこと」=「いやしいこと」という社会通念があるのも事実です。
そのため我々日本人は、父親や母親との何気ない会話や学校教育の中で「お金を稼ぐことは悪いこと」というメッセージを受けながら育ってきています。
例えば、「お金持ちは悪いことをして儲けている」という心理がどこかにありますし、「お金は汗水垂らして労働することで稼がないといけない」というのも罪悪感を感じているから出る言葉なのです。
このように、成長期の間に「お金の罪悪感」を洗脳されているようなものなので、心の奥深くで「お金を稼ぐことに対して罪悪感」を持ってしまうのです。
お金の罪悪感を持っていると・・・
社会に出ると学生や生徒時代とは違って、「お金」がその人を評価する指標の一つになります。
それは、日本が資本主義社会を選んでいるから仕方がないのですが、いきなり「お金を稼がないといけない」と周りが言い出すことになります。
しかし、日本人は特にお金の罪悪感を持つように英才教育されていますので、大人になっても潜在意識では「お金を稼ぐことは悪いことだ」と思っているのです。
顕在意識よりも潜在意識の方が強いので、一生懸命に稼げる方法などを探して実践するのですが、同時に自分でブレーキをかけてしまうのです。
このように、お金を稼ごうとアクセルを踏みながら、ブレーキをかけ続けていると成功しないばかりか、体調に不調が出たり、心の病にかかっても不思議ではない状態になってしまいます。
だから、まずは「お金を稼ぐ罪悪感」からあなたが解放される必要があります。
あなたがお金を稼がないと周りが迷惑する
「お金」というものをもう少し深く考えてみましょう。
お金は商品を買ったり、サービスを受けるために支払うものです。そこで、あなたが支払ったお金はどうなるかというと、支払ったお店のものになるわけです。
そして、お店はあなたのようなお客様から受け取ったお金で従業員の給料を支払っています。
つまり、あなたが支払ったお金は従業員のお給料の一部になるというわけです。
また、従業員はその給料で生活をしていきますし、外ではお店でお金を支払っているのです。
だから従業員が支払ったお金は、さらにお店の従業員の生活を支えることになります。
このように、お金は必要な人のところに巡って行くのです。
そのため、あなたがお金を稼いでお店の商品やサービスを買わないと、その分従業員の給料が少なくなりますし、少なくならないのなら、誰かがあなたの代わりにお金を余分に支払っていることになります。
だから、あなたがお金を稼がないと、あなたの周りの人の誰かが迷惑するのです。さらにセールスライターであれば、あなたが売れるセールスレターを書かなければ同じように、周りが迷惑するのです。
そう、あなたはお金を稼いで良いのです。というか、あなたは稼がなければいけないのです。そうでないと、お金が回らず必要な人のところにお金が行かなくなるのです。
セールスレターを書くのであれば、あなたはお金を正しく稼ぎ正しく使う責任があるのです。
お金は無限にある
「お金に価値がある」と思っている人には、「お金を稼ぐ」=「お金を奪う」という意識があります。
特にお金の価値が非常に高い場合には、私び大切なお金を取られる(支払う)のも嫌だし、他人の大切なお金を奪う(稼ぐ)ことも嫌だという潜在意識があります。
この場合も、お金を稼がないといけないのに、どれだけ頑張っても思い通りの成果が出ないことが多いです。
このような人は、「お金には限りがある」と思っていることが多いです。
しかし、お金は無限にあります。
なぜなら、あなたが使ったお金は支払った相手に移動するだけなので、お金が消えることはありません。
しかも、あなたが購入した商品分の資産が増えているので、逆にお金は増えているのです。
つまり、お金が無くなると思っている人は、経済をあなた中心に考えているだけで、日本経済全体から見れば逆にお金が増えていることになります。
そのため、お金は使えば様々な人の手に回るだけでなく、その時に購入した資産分のお金が増えていくのです。
だから、あなたがいくら稼ごうとも他人のお金を奪うことにはなりませんし、あなたがお金を使えば使うほど、日本にはお金が増えることになるのです。
お金には価値はほとんどない
お金に価値があると思っているあなたには、「お金にはほとんど価値がない」ということをここに書いておきます。
物の価格が決まる基本は「需要と供給」ですよね。では、先ほど書いたようにお金は無限にあるので供給はいつも過剰にありますよね。
無限にあるものって価値があると思いますか?
それでも価値があるというのなら、あなたは外にある小石にも同じ価値があると思っていますか?
また、お金というものの特徴として、お金自体の価値はお金に書かれている金額よりも小さいというのがあります。
つまり、1万円札は1万円の価値未満しかないということです。実際、1万円札は原価22円の印刷された紙なのです。
そうでないと、1万円札に1万円以上の価値があれば、1万円札を1万円以上で売れるという事態になってしまいますので、貨幣経済が成り立たなくなってしまいます。
また、1万円札は両面に印刷されているのでメモ用紙としての価値もないですし、お尻を拭くにも硬すぎるので、やっぱり価値はありません。
つまり、1万円の価値があると思っている1万円札は、全く価値のないものなのです。
ただ、1万円札と1万円の価値のあるものを交換することはできます。これは、日本国民全体の共通認識として、「1万円札を支払えば1万円の価値の物と交換できる」と思っているからです。
言い換えるなら、1万円の価値のあるものと交換できる「1万円札」という商品券のようなものです。
だから、子供の頃に作った「肩たたき券」でも、子供の遊びで使う「子供銀行券」でも日本国民皆んなが同じように「1万円の価値の物と交換できる」と思えば、今の1万円札と同じように使えるというわけです。
つまりは、1万円札には価値は無いのです。
お金の正しい認識
では、お金の正しい認識というのはあるのでしょうか?
私も「お金持ちの人は、お金をどのように認識しているのだろう?」と思っていたので探していたら、あるセミナー動画を見た時に「なるほど!!」と思ったのです。
その人は「7つの習慣」で有名なジェームス・スキナーさんでした。
セミナー動画の中で、「お金はただのデータだ!!」とおっしゃってました。
つまり、お金は「他人にどれだけ価値を与えたかを証明するデータ」にすぎないということです。
例えば、あなたは1万円稼いだとします。
それは、あなたは「お客様に1万円の価値を提供した」という証明として1万円札をもらったということです。
そして、1万円札は1万円の価値と交換できるというルールの中で使っているのですから、あなたが1万円札を持っていけば1万円の価値と交換できるというわけです。
しかも、最近は銀行にお金を預ければ、通帳に記録されたただの数字になります。これは、まさしくデータ以外の何物でもありませんよね。
私たちはビジネスを通して、この「お金」というデータとしての数字を誰かと与えたりもらったりしているだけだということができます。
まとめ
私たちには多かれ少なかれ、「お金を稼ぐことの罪悪感」を持っています。しかし、その罪悪感は幼少期から成長する過程で、他人から洗脳されたものなので今からでも無くすことができます。
しかも、あなたがお金を稼がなければ、あなた以外の誰かに必ず迷惑をかけることになりますし、セールスレターを書くのであれば、お金を稼ぐ責任があなたにはあります。
また、お金は無限にあるので、あなたがどれだけ稼いでも無くなることはありません。
さらに、無限にあるお金には全く価値がないと言っても過言ではありません。実際に1万円札は22円ぐらいしか価値はないのですから。
しかし、「お金」というものを正しく認識する必要はあります。調べてみるとジェームス・スキナーさんは、お金は「他人に与えた価値をデータ化したもの」という捉え方をしていました。
そのため、経済の中ではデータとしてのお金が、グルグルと様々な人の手に渡っているので、あなたはその流れの中で目の前に来たお金をつかめば良いだけなのです。