コピーライティングのすすめ

元バイオ系研究員がセールスレターを書くために必要なコピーライティングをご紹介!!

One Market, One Message, One Outcome

One Market, One Message, One Outcome

 コピーライティングには、One Market, One Message, One Outcomeという原則があります。

 

訳すと、

 

One Market:一つのマーケット(市場)
One Message:一つのメッセージ
One Outcome:一つの出口

 

という意味になります。

 

この原則を外すと、読み手の脳の中で混乱が生じます。混乱した脳は必ずNo!という命令を出すので、この原則から外れると売れない結果になります。

 

そこで、One Market, One Message, One Outcomeについて詳しく説明していきます。

 One Market, One Message, One Outcomeで
脳を混乱させない

 

人間の脳はマルチタスクが苦手

最近の本で、「シングルタスク」という本があります。これはシングルタスク、つまり一つのことに集中することで仕事の効率をあげようという内容です。

 

この本が言っている通り、人間の脳はパソコンのCPUのようにマルチタスクで物事を処理することができないことが、最近の脳科学でわかっています。

 

マルチタスクができると思っているあなたは、シングルタスクを切り替えて脳を使っているだけなのです。

 

そのため、二つのことを同時に考えることは不可能です。一つのことを集中して考えて、一つ一つ処理していくことが人間の脳にとっては、一番効率が良い処理方法となっています。

 

 セールスレターを読む時もシングルタスク

では、見方を変えてセールスレターを読んでいる読み手にスイッチしてみましょう。

 

セールスレターやLPを読んでいる時も、人間はシングルタスクです。つまり、読むことに集中しています。

 

その中で、セールスレターに書かれている話題が2つ混ざっていたら、何を言いたいのかわからない文章になっていると思いませんか?

 

つまり、あなたの脳では混乱が生じてしまいます。

 

これがただの文章であれば、「意味がわからないなぁ〜」で済むのですが、セールスレターとなると脳がNo!という命令を下すため、購入はおろかセールスレターを読んですらもらえないのです。

 

そこでOne Market, One Message, One Outcome

One Market, One Message, One Outcomeは、人間の脳に混乱を生じさせないための基本原則となります。

 

セールスレターを書くときに、目の前にこの「One Market, One Message, One Outcome」を書いて、常に意識しながら書くことをオススメします。

 

なぜなら、セールスレターに書きたいことはたくさんあるため、常に意識していないとOne Market, One Message, One Outcomeから外れることが多々あるためです。

 

それでは、一つ一つみていきましょう。

One Market

 一つの市場という意味になります。これは、どのグループに所属している見込み客に訴えかけるかを限定しなさいということです。

 

例えば、

化粧品をセールスレターに書くとしましょう。この場合、その化粧品が欲しいと思われるグループに限定します。

 

女性用化粧品を男性に売ろうとしても、特定の例外、つまり「彼女へのプレゼント」といった人以外には売れませんし、

 

まして、女性用化粧品をパソコンが欲しいと思っている人に訴えても興味を持ってくれません。

 

そのため、訴えかけるグループを一つに絞ります。

 

One Message

 One Messageは文字通り、一つのメッセージを伝えるということです。セールスレターやLPに2つ以上のメッセージを持たせると読み手の脳が混乱します。

 

もちろん、話の幹の部分を一つのメッセージにするという意味ですので、枝葉の部分は複数あっても問題ありません。

 

つまり、いちばんセールスレターで言いたいことを一つに絞るのです。

 

例えば、女性用化粧品なら

 

「この化粧品を使うだけで、保湿だけでなくシミそばかすも防ぎますので買ってください」

 

と言った具合です。

 

この内容を補完するために、

「この化粧品は機械ではなく一つ一つ丁寧に人の手で作られています。」

 

のような情報は複数あっても大丈夫です。

 

大きなメインメッセージを一つに絞ることが重要です。一つに絞ることで、相手に混乱させないだけでなく、わかりやすく伝えることができます。

 

One Outcome

 一つの出口という意味ですが、このOne Outcomeが徹底されていないLPは山ほどあります。

 

このOne Outcomeの出口といえば、購入ボタンということになるのですが、LPの中でその他にリンクがあるのを見たことはありませんか?

 

例えば、

プロフィールはこちら・・・

お客様の声はこちら・・・

上からホバーウィンドウがドーーンと降りてくる・・・

 

などなど、

 

必要以上のリンクがあると成約率が落ち込みます。

 

もちろん、法律で定められた「特定商取引法に基づく表記」「プライバシーポリシー」などは必要ですが、それ以外のリンクがあってはいけません。

 

これは、購入ボタン以外のリンクがあると読み手に混乱と迷いを生じさせてしまうからです。

 

つまり、せっかく購入を決めた人でも他のリンクに飛んでしまい、二度と購入フォームに戻ってこないので、成約率を落とす以外効果はありません。

 

特に、ホバーウィンドウに関しては、百害あって一利なしです。

 

私も経験がありますが、「LPを読んでいる途中でホバーウィンドウが出てきて集中力が切れてしまった」なんてことがあります。

 

ホバーウィンドウが出てきて喜ぶ人は誰もいないですよね。

 

そのため、ホバーウィンドウが出てきた時点でLPから離脱され、成約率を大きく落としている原因となっています。

 

人間は複数の選択肢を与えると、迷いが生じてしまうので答えはNo!ということになります。

 

そのため、LPではこちらが導線を一つだけ用意して、見込み客に迷う隙を与えないことが重要なのです。

 

 

今回はOne Market, One Message, One Outcomeをご紹介しました。

 

この原則は非常に重要であるにもかかわらず、守れていないLPが多いですし、常に意識していないと、いつの間にか守れていないセールスレターを書いてしまうことも、良くあります。

 

そのため、One Market, One Message, One Outcomeと呪文のようにセールスレターを書く時には、毎回目の前に書いて見ながらセールスレターを書くようにしましょう。