抽象的な文章と具体的な文章の使い分け
こんにちは、にょびたです。
抽象的な文章は非常にわかりにくいですよね。逆に具体的な文章というのはわかりやすいものです。
ここで、抽象的な文章はコピーライティングという視点で見たときに、
・どのようにセールスレター内で使われるべきなのか?
・抽象的な文章は悪いものなのか?
という疑問が湧いてきました。
そこで、今回は「抽象的な文章と具体的な文章の使い分け」について考えていこうと思います。
抽象的な文章と具体的な文章の使い分け
抽象的な文章はわかりにくいが対象となる人は多くなる
抽象的な文章はどのような場面で使われているかを考えてみると、「頭の中のイメージを伝えるとき」や「対象人数が多いことを言うとき」があります。
前者の「頭の中のイメージ」を伝えるときに抽象的な文章になってしまうのは、書き手のイメージが具体的なものではなく、抽象的になっていることがそのまま反映されているからです。
この場合には、ぼやっとしたイメージを伝えようとするため、抽象的文章になってしまうのですが、書いている本人も具体的にはわかっていないことがほとんどです。
後者の「対象人数が多いことを言うとき」の場合には、具体的な文章で伝えることが不可能なため抽象的な文章になります。
つまり、具体的な文章というのは言い換えると限定的であり、抽象的な文章というのは包括的だということです。
そのため、本来、顔や性格など全てが個性的である人間を対象とするとき、具体的に「このような人」というためには、具体的な文章では限定的すぎるため、抽象的な文章で大きく括ってしまうのです。
では、抽象的な文章はダメなのか?
抽象的な文章で物事を伝えようとすると、伝える相手にとっては非常に難解なものになってしまいます。
そのため、抽象的な文章はダメなものと捉えがちになりますが、そんなことはないのです。
なぜなら、「法律」というのは抽象的な文章で構成されていることからわかる通り、抽象的だからこそ意味をなすことがあるからです。
つまり、具体的に限定して書いてしまうと、非常に狭い幅しかないので、特定の条件が揃ったときにしか意味をなさないことになってしまうのです。
そのため、わざと抽象的にすることによって、様々な場面や条件下でも法律が効力を発揮できるように抽象的な文章で構成する必要があるのです。
しかしながら、法律が抽象的な文章で構成されているために、条文は法律家のような専門家でないとわかりにくい難解な文章となってしまっているのです。
セールスレターやコピーライティングという観点での抽象的と具体的の使い方
ここまで述べてきたことを復習すると、
抽象的な文章というのは包括的であり、多人数を対象とするときに使われるけれども、理解しがたい文章になっている。
そして、具体的な文章というのは、限定的で特定の条件が揃った人を対象にするときに使うことができるので、理解はしやすい。
ということなのですが、
コピーライティングやセールスレターにおいては、これらの文章はどのように使っていけば良いのでしょうか?
もちろん、具体的な文章だけで構成されたセールスレターであれば、わかりやすいので問題ないように思えるのですが、
文章を書いていると、どうしても抽象的な文章表現を使わざるを得ない場面が出てきます。
そのような時にはどうしたら良いかというと、抽象的な文章の後に「例えば・・・」のように具体的な例をあげることで、読み手に具体的なイメージを持たせる方法があります。
そうすると、具体的な例で理解したイメージを持って抽象的な文章を理解しようとするので、言葉にできなくてもこちらの言いたいことを捉えることができるのです。
つまり、「抽象的な文章の後に具体例をあげる」という使い方をすることで、読み手に「何を言いたいのかわからない」と思わせないようにするのです。